Oleris® 植物由来
n-ヘプタン酸
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CAS: 111-14-8
EC: 203-838-7
REACH: 01-2119463877-21-0000
製品の概要
Oleris® n-ヘプタン酸は、再生可能なひまし油を原料とする直鎖飽和脂肪酸であり、炭素数が7と奇数であるのが特徴的です。革新的で持続可能な設計、デザインに適した素材です。
地理的条件
- 世界的
特徴と認証
- 100%直鎖構造の飽和脂肪酸で、奇数の炭素からなる
- 高純度(99%以上の純粋なn-ヘプタン酸)
- カーボンニュートラル(ISO 14040準拠)
- 100% ひまし油由来
- 100% 天然由来成分(ISO16128:2016-附属書 C)
- KOSHER および HALAL 認証取得
- 遺伝子組替無し (GMOフリー)
- 植物由来(BSE・TSE フリー)
- COSMOS認証適合、ECOCERT GREENLIFEにより化粧品への配合が認証されている原料
- 化学中間体用途向け
アルケマはPragatiの創立メンバーです。
世界初の持続可能なトウゴマ栽培プログラム
Pragatiプロジェクトの目的は、持続可能なトウゴマ栽培を促進することです。
用途
Oleris® n-ヘプタン酸は、以下の特性が求められる100%植物由来の持続可能でカーボンニュートラルな素材として使用されています。
- 酸化安定性
- 低粘度
- 高純度
- 高い化学反応性
- 100%直鎖構造
一般的な用途:
合成潤滑剤用途
Oleris® n-ヘプタン酸は、炭素数が7の直鎖構造の脂肪酸であり、高性能なポリオールエステル(POE)の合成中間体として使用されます。その特徴は以下の通りです。
- 非常に低い動粘度と流動点
- 高温環境での低揮発性
- 優れた酸化安定性および熱安定性
- 持続可能性と生分解性を向上
これらのポリオールエステルは、以下の用途に使用されています。
- 航空業界向け潤滑剤
- 変圧器用絶縁油(誘電体流体)
- 冷媒油
香料・香味料用途
Oleris® n-ヘプタン酸は、その天然由来・100%直鎖構造・高純度の特性を活かし、香料・香味料用のエステルの合成中間体として使用されます。
フルーティー、グリーン、ハーバル、フローラルなど、多彩な芳香物質の調製に適しています。
- 香味料 : ヘプタン酸エチル、ヘプタン酸アリル(フルーティーなパイナップル系の香り)
- 香料 : ヘプタン酸ノニル(オレンジフローラル・ローズ系の香り)
化粧品用途
INCI名: heptanoic acid
Oleris® n-ヘプタン酸は、100%ひまし油由来の持続可能な植物由来の化粧品の合成中間体として使用されます。
低粘度、高展延性、高極性エステルの合成に使用
主な用途
- エモリエント剤、スキン・コンディショニング剤
- 粘度調整剤
- 可溶化剤
代表的なエステル
- トリヘプタノイン (Triheptanoin)
- ヘプタン酸ステアリル (Stearyl heptanoate)
- ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール(Neopentyl Glycol Diheptanoate)など。
防錆用途
Oleris® n-ヘプタン酸は、塩誘導体(ヘプタン酸ナトリウム)として使用することで、銅、鉄、アルミニウム、亜鉛の腐食を効果的に防止します。
硬水中での安定性に優れ、カルシウムの沈殿を防ぐ
ヘプタン酸塩は、以下の用途で広く使用
- 金属加工油
- 水性不凍潤滑油
- 工業用水性冷媒
- 一時的な防錆保護剤
- (塗料用)防錆添加剤
- 切削油
農薬・医薬品用途
Oleris® n-ヘプタン酸は、100%直鎖構造と高い化学反応性を活かし、ヘプタノイルクロライド(Heptanoyl Chloride)などの化成物質の合成中間体として使用されます。