アルケマは、シンガポールの最新鋭製造拠点の稼働開始により、Rilsan® ポリアミド11の世界生産能力を50％拡大しました。これを受けて、同拠点においてRilsan® Clear透明ポリアミドの新たな製造設備を建設することを正式に発表しました。本プロジェクトには約2,000万米ドルの投資が予定されており、2026年第1四半期の操業開始を目指しています。
アルケマのシンガポール最新鋭製造拠点
アルケマは、透明ポリアミドRilsan® Clear (英語) の世界生産能力を3倍に拡大する戦略的投資を実施します。 本施策は、持続可能な高機能素材に対する世界的な需要の高まりに対応するものであり、特にアイウェア、医療機器、コンシューマーエレクトロニクス分野における市場シェア拡大を見込んでいます。
アルケマは、Rilsan® Clear Rnew® G850 および G820 をはじめとする主力グレードを通じて、バイオマス由来の透明ポリアミド分野においてグローバルリーダーとしての地位を確立しています。これらのグレードは、それぞれ45％および62％のバイオベース炭素由来成分を含有し、軽量性、高い透明性、柔軟性、優れた耐薬品性を兼ね備え、幅広い温度条件下でも安定した性能を発揮します。さらに、本製品は、アルケマが取り組む高機能ポリマーのリサイクルプログラムVirtucycle® の対象であり、完全にリサイクル可能です。
進化する市場ニーズに応えるべく、透明ポリアミドの供給体制をさらに強化できることを誇りに思います。これは、当社のグローバル成長戦略の一環であり、シンガポールにおける戦略的製造基盤の強化を通じて、アジアをはじめとする世界中のお客様へのサービス向上を目指すものです。