アルケマとSireg Geotechは、従来の鉄筋に代わる世界初の後曲げ加工可能な革新的なFRP鉄筋を開発しました。アルケマのElium®樹脂をベースとしたSireg GeotechのGlasspree® TPバーは、建設分野における画期的な製品です。
Elium®熱可塑性樹脂を使用したSiregのガラス繊維リバーは、スチールの2倍の引張強度を有します。軽量性(鋼鉄に比べ75%軽量)、耐腐食性、耐薬品性、極端な温度変化に対する寸法安定性に優れ、さらに完全なリサイクルが可能です。構造物のエネルギー効率に貢献し、メンテナンス活動における二酸化炭素排出量を大幅に削減します。
Elium®熱可塑性樹脂は、大幅に生産性が向上するだけでなく、FRP補強材の供給への対応が柔軟になるため、建設プロジェクト全体の収益性向上に貢献します。SiregのGlasspree® TPバーの用途は、建築物、橋梁、トンネル、海洋構造物、沿岸構造物の建設、維持管理、補修など多岐にわたり、その適応性の高さを証明しています。
「Glasspree® TPバーは、Siregとアルケマの協力により開発されました。コンクリート構造物の補強における革新であると同時に、安全性、信頼性、持続可能性の面で新たなベンチマークとなるものです。
橋梁の場合、これらの材料は鋼鉄の2倍の推定耐用年数(すなわち100年)、軽量化、塩害環境下での優れた耐食性、ライフサイクルコストの低減、環境への影響の低減を保証します。」
Sonja Blanc, CEO, SIREG GEOTECH
SIREG GEOTECH社について
SIREG GEOTECH社は1936年に設立されたイタリアの会社で、ジオテクニクスと土木工学用の熱可塑性プラスチックと複合材料(ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維)の加工を専門としています。同社の製品は世界70カ国以上で販売され、地盤補強や圧密、トンネルや地下鉄の建設、歴史的建造物や損傷した建物の改修、新しい土木・道路建設プロジェクトなどに使用されています。