アルケマの新製品である高耐久親水性PVDF樹脂を使用して製造されるPolymem社の新製品Neophil™ PVDF中空糸限外ろ過膜が、飲料水製造に関するNSF/ANSI 61認証を取得しました。認証の取得により、年10%成長を示す飲料水のグローバル市場において、アルケマとPolymem社が共同開発した当該膜技術の市場開発が促進される見込みです。

数年にわたる研究を経て、アルケマは、PVDFの卓越した機械的強度・化学的安定性と、高耐久親水性化技術を組み合わせた革新的なKynar® フッ素樹脂グレードを開発しました。


 


水処理膜メーカーであるPolymem社は、このアルケマ独自の材料を利用してNeophil™ PVDF中空糸を使用した限外ろ過膜モジュールを開発しました。このほど、当該モジュールが飲料水の水質に関する米国規格協会(ANSI)およびNSFインターナショナル(NSF)規格61に基づく認証試験に合格しました。


 


NSF/ANSI 61認証の取得により、非独占的パートナーとしてアルケマとPolymem社は、米国でPolymem Neophil™ PVDF中空糸を飲料水の生産に使用する施設を建設することが可能になりました。


 


従来システムと比較した高耐久親水性膜技術の利点としては、より微細物のろ過(浮遊物質、バクテリア、ウィルス)や、エネルギー消費量上昇を伴わない処理水量の増加(+20%)、そして5~10年のシステム寿命延長などがあります。


 


制御ラジカル重合技術*に関するアルケマの研究と専門知識から開発された最新のKynar® フッ素樹脂グレードは、水処理膜メーカーの課題である透過性の漸減や細孔の閉塞などの問題を解決する方向性を示すものです。この新技術をさらに詳しくお知りになりたい水処理膜メーカー様には、アルケマからKynar® PVDFの該当グレードを提供いたします。


 


* 制御ラジカル重合技術は、アルケマのR&Dが開発した、BlocBuilder® という独自技術で、ポリマーの様々な分子構造をナノスケールで制御可能にする技術です。


 

 


 

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