アルケマは、ケンタッキー州カルバートシティにおいて、新たに年間生産能力15,000トンのForane® 1233zd製造設備の稼働を開始しました。地球温暖化係数(GWP)の低い高機能フッ素化学品の開発をさらに推進し、需要の高まっている建築断熱材や熱管理分野において持続可能なソリューションを提供します。
アルケマは、持続可能で革新的なソリューションを顧客に提供するという企業理念に基づき、2022年に約6,000万米ドルを投資し、カルバートシティの旧HFC製造ラインを最新のHFO 1233zd製造設備へ転換することを発表しました。
Forane® FBA 1233zd発泡剤は、建築、屋根材、家電製造などの分野において、熱性能、環境負荷、安全性などポリウレタンフォームメーカーが直面する主要な課題に対応する、汎用性と持続可能性を兼ね備えた設計になっています。オゾン層を破壊しない発泡剤であり、従来のHFCソリューションと比べてGWPを99%削減、大部分のポリウレタンフォーム用途においてSNAP(Significant New Alternatives Policy)認可を受けています。
さらに、Forane® HTS 1233zdの冷却特性は、高温ヒートポンプやデータセンターの冷却などにおいて、効率的で持続可能な熱管理を可能にします。
アルケマは世界最大級の1233zd製造企業の一つとして、最先端の技術とサービスを通じて、米国内外の市場に対応する体制を整えています。
「この新しい1233zdの製造設備は、建築用断熱材や熱管理の分野において、米国および世界の顧客に、環境に配慮した高性能な材料を提供するというアルケマの姿勢を示すものです。今回の投資は、発泡材業界が地球温暖化への影響を抑えた製品へと移行する流れを支援するという、当社の取り組みを裏付けるものであり、急速に拡大するデータセンターの冷却ニーズにも対応できる体制を整えるものです。」